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必要ですか?「お金を稼ぐ方は家事をしなくていい」という夫

「家事をしなくていい」と言う夫を検証しよう


お金を稼ぐ方は
家事をしなくていい

 

結構 衝撃の発言だと思うんですが
これ私の男友人の発言です
(悲しい…)




前に大学の集まりがあった時のこと


彼は結婚して
共働きをしている中での
不満を口にしていました


ちなみに
そこの家庭は
双方の給与を
すべて家族の家計に入れる
という形を取っているそうで




夫婦ともに
正社員として働く中で
自分の方が稼いでいるのに
妻は家事を分担したいと
言ってくるのが不満


とのこと



正直
啞然としてしまい
あれ~こういう人だったかな~?
と思ってしまったのですが




彼は
大まじめに
金を稼ぐ方は
家事の分担は

少なくあるべき
又は
しなくていい

と豪語するんですよね


家事をしなくていい と豪語する男性




結構
身近にいたんだな
こういう人


友人でいる間には
そんなに気づかなかったけど


こういう価値観の人とは結婚したくないな


というのが
率直な意見



あと
こういうことを
声高に訴えるほど
彼は自分の主張が
正しいという自負があって

偏っているかもしれないという
視点は持ち合わせてないんだろうな
と思うと
残念だったし
怖いな~と思いました

この話は2つの点で
偏っていて
私の考えと相容れない

「家事をしなくていい」発言から見えるもの①



1つは
相手の仕事に対する
リスペクトや共感が欠けているという事実



仕事には


もちろん
給与という面で言えば

どれだけ
社会的に必要な仕事であろうが
介護職など
時間も体力も使うのに
まだまだ単価の低い仕事もあるし

その一方で
あまり労力をかけなくても
単価が高い仕事だって存在する


つまり
社会的にどれだけ有益でも
社会的に不可欠な仕事であっても
相手がその仕事にやりがいや
価値を見出していても

当然に高収入が得られるわけではないということ


そしてどのような基準で
仕事を選ぶかは
千差万別であるということ

つまり
個々人の仕事に対する
価値や優劣は
決して給与額のみで
決まるものではない


ましてや

妻だって
夫と同じように正社員として
一日8時間もの間拘束されて
同じように働いているのに
同じようにヘトヘトになるのに


その時間単価の高い低いという事柄だけが
当然に家庭内での優劣になり
平日・休日の家事を
押し付けられるとするのであれば

正直
たまったものんではないなと思う



相手への仕事に対する思い・やりがい
そんなことを一切無視した基準で
家庭内での役割を押し付けられるとしたら

一番わかってほしい
パートナーに
金額基準で物事を決められてしまったら

とても虚しい夫婦関係になると思う



お互い
同じように頑張って働いて
同じように疲れているし
同じように休みたい
と思っている

彼の発言は
その気持ちなんて共感・共有するつもりはない
と言っているようなものだと思う


「家事をしなくていい」発言から見えるもの②




2つ目は
自分の身の回りのことは
誰かに押し付けられるものではない
という認識が欠けている事実





そもそも
身の回りのことは
自分が生きていくために
自分がやるべき仕事

一人で生きていくとすれば
ずっと身の回りのことは自分で
するのが当然なのに

何故か
結婚したら
身の回りのことを誰かに
してもらえると思っている
男性が多いように思う


つまり
結婚すれば
「身の回りのことは誰かにやってもらえる」
という認識のそれ自体が
そもそも勘違いだと思う


結婚することで
その面倒くさい身の回りのことを
誰かと共有して
一緒にやるから

効率よくこなせる

というもので
決してやらなくていいものに
なるわけではない


どうしても
やりたくないのであれば
家事代行をお願いして
金銭的に解消するのが
筋合いだと思う

結婚を続けることはできるのだろうか?


少なくともこういう発言を
公の場で堂々と話す男性を見るに

根本的に妻の人格を尊重していない


それだけでなく
家族という存在に損得勘定を持ち込んでいることからして
なかなか他者に対して共感を持つこと自体が
非常に難しい夫である可能性は高いと思う



つまり
家事の分担は
夫婦のズレの氷山の一角なんだろうとすら思う



もちろん
外で虚勢を張っていて
自分の方が妻よりも稼いでいることを
なんとなく自慢したくてそんな発言をしているだけかもしれないし

蓋を開ければ
自宅では愛妻家だった!
なんてこともあるかもしれない



本当の姿が夫婦にしかわからないけれど…




彼の発言をそのまま受け取るとすれば
お互いの立場や思いやりを持った話し合いを彼に期待することは
凄く難しいのではないかとすら感じてしまう





もし私が彼の妻にアドバイスするなら


「鉄は熱いうちに打て」

これに尽きると思う




この問題を相手に何度もぶつけて
ヘロヘロになるまで話す
それでも共感性がないなら
たぶん今後起きるすべての事象で
彼は妻に共感もできないし
思いやりも持てないと思っていいいと思う


つまり


夫婦として
「ミスマッチ」
だと認識していいと思う


こんな問題は
時間が解決しないし
子どもができても解決しない

そんなことで解決したら

ラッキー

だと考えたほうがいい


それくらい
根深い問題だと思う





だからこそ
早いうちにジャッジする課題だと思う



あなたが本気で動けば
もしかしたら相手が改心する可能性もある
もちろん別々の道を歩くことになる可能性もある


でも放置したまま
彼の希望を受け入れても

たぶんあなたの我慢の限界が来るのを待つだけ

そして我慢の限界がきた頃には
あなたは強く立っていられるだろうか






稼ぐ方は
家事をしなくていい


そんな夫
本当に必要ですか?


2021年11月6日




弁護士一津屋香織(ひとつやかおり) 天神法律税務事務所
【地下鉄南森町2番出口から徒歩3分・キッズスペース完備】

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