解決事例

【親権】夫婦関係破綻の責任を押しつけられ、夫から離婚を要求されるも、親権を勝ち取った事例

事案

家にいても家事はしない、子供と向き合いもしない。そんな夫との生活を「ただ寂しかったんです」と振り返る依頼者。
しだいに夫への不信感と孤独感をつのらせていき、出会い系サイトでひとりの男性と親密に連絡を取り合うように。実際に会って不貞行為に及ぶことはありませんでしたが、二人のやりとりが夫に発覚。夫は依頼者に子育てをする資格などはないとして離婚と自らの親権を主張し、調停で争った事案です。

結果

調停で子供の親権者を依頼者である妻とする離婚が成立しました。

ポイント

子どもの転校などの環境調整、婚姻費用の請求

本件では何よりも子供の生活環境を整えること、母子の生活を安定的なものにすることを最優先に動きました。このことが、依頼者のメンタルにも、調停にも有利に働いたと思います。調停委員より、夫の生活状況からは子供を育てる時間的余裕が認められないこと、母である依頼者は十分な安定的養育ができていることを理由に、今後争っても夫側の親権取得は難しい旨の指摘がありました。最終的に、夫は親権をあきらめざるを得ませんでした。

事件後記

真面目な人ほど、自分を責めがち。自分を信じて一緒に戦ってほしい

たとえ不貞行為や有責行為の配偶者であっても、親権を取得することは可能です。本来、夫婦間の問題と親子間の問題は、別の問題として議論されるのです。一方で、昔のように「親権は母親が持つべき」という思考は、家族のありかたが多様化する中で変化しつつあります。そのため、母親の立場であったとしても「過信」せず、子どものためにベストな環境を考えたとき、果たして親権はどちらが持つべきなのか、を冷静に判断・対応、そして準備することが重要です。


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